東洋医学のお話 夏に冷たい物を控えた方がよいのはなぜ?

東洋医学での夏の養生を見ますと、『冷たい物は控えましょう』と言われているものを多く目にされることと思います。
とらやでも患者さまにはいつもそのようにお伝えしているわけですが、そうは言われてもやっぱり冷たい物が飲みたい、どうすればいいの? というご質問をいただくこともしばしば。

そこで今日は『なぜ冷たい物がよくないのか』についてお伝えしたいと思います。
理由が分かると少し欲求をセーブいただけるかな?
という、とらやのささやかな期待です(笑)。

例えば炎天下の中スポーツや肉体労働をしたというような場合は体が熱くほてっておりますので、クールダウンとして冷たい物を飲んでいただくことはよいことです。
いっぽうエアコンのきいた部屋でデスクワークをしていたり、テレビを見ていたり、体を動かさずに過ごしているような場合は、夏でも体が冷えていることが多くあります。
体の外側が冷やされているときに、冷たい物を飲んで体の中まで冷やしてしまうとどうでしょうか?
皮膚も筋肉も内臓も冷えてしまった体は代謝が落ち、消化吸収などの働きも緩慢になります。
特に胃腸が冷やされて動きにくくなると、食べた物をエネルギーに変えることができなくなり、体力や免疫力が落ちることにつながります。
要するにこれが『夏バテ』というものなのです。

冷たい物は口当たりがよく、ゴクゴクとたくさん飲んでしまいがち。
試しに温かい物やぬるめの物を飲んでみてください。
冷たい物よりも少量で満足感を感じていただけることと思います。

胃腸の強い方や、筋肉量の多い方などは、少々冷たい物を飲んでも平気な方もおられます。
これも個人差。
体質、体力、年齢、生活環境などなど、さまざまな要素をバランスよく診て適切な養生をお伝えするのが東洋医学です。
毎年この時期になると体調を崩しやすいという方は、このような調和がとれているかを、冷たい物の視点から観察していただけるとうれしいなと思います。


本日も最後までご拝読いただきありがとうございました(m_m)

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