滋賀県長浜市“鍼灸とらや”

東洋医学では
命は、魂（こん）と魄（はく）から成っているとされています。

魂は心、魄は肉体です。

そして死ぬと
魂は天へ、魄は地へかえります。

そしてまた、天と地の気が合わさって
新しい命が生まれます。

この繰り返しにより
命の営みがずっと続いていくのです。

昨日は、長浜の動物霊園で
メルちゃんの葬儀をしていただきました。

箱に入ったメルちゃんに
弟からもらって気に行っていたタオルをかけ
２・３日の介護の間にお母さんが買ってきたタオルもかけ
家族みんなの写真や、お花や、折鶴
ドッグフードや大好物のジャーキーなどを入れました。




弟が買ってきた、Pちゃんというアヒルのぬいぐるみ
メルのにおいがついているからと
入れるか残すか弟はひといき考え
やっぱり入れる、と言って
メルの頭のところへ置いていました。




３年半前に亡くなったじいちゃんが使っていた
リードと首輪を入れ
「散歩してあげてね」と手紙も入れました。

散歩のときメルが好きだった草を入れてあげようと
昼間お父さんと探しに行ったのですが
草はほとんど枯れてました
季節は冬なんですね…
うっかりしてました（汗）

そしてお経をあげていただきました。

どんなにお別れを言っても言い足りず
どんなに「ありがとう」と言っても言い足りず…
家族５人でいっぱい泣きました。

それから場所を移動して
火葬していただきました。

１時間程かかる、ということだったので
みんなで休憩がてらお茶を飲みに行きました。

こうやって、中々集まることのできない家族を
そろわせてくれたのもメルちゃんのおかげだな、と思いました。

連絡をいただき、火葬場へ戻ると
真っ白な骨になったメルちゃんがいました。

「どの辺りが悪かったのかな？」とか
「ここが頭で、背中で、足で…」と説明を聞いたりしながら
骨壷にお骨を入れました。

暗いところで、私にはよく見えなかったので
最後に、咽仏を入れさせてもらいました。

お骨になったメルちゃんを見て
きっとメルちゃんの魂は天へ昇って行ったんだろうな、と感じました。
そして、火葬したことで
魄は地へ戻って行くのだと感じました。

メルちゃんのおかげで
教科書上の東洋医学がより身近に感じられました。

帰り道、弟と
「きっとメルは道草するから
じいちゃんに迎えに行ってあげてって頼まなあかんね」
という話になり
帰ってからお仏壇へ行き、二人でお願いしてきました。

まだまだ空虚感ばかりが残りますが
これでちゃんと最後までメルを送ることができたかな、と思います。

メルちゃん、本当にありがとう。